たかさごブログ

2022.1.30

陰翳礼讃

こんにちは、滝口です。

今日は照明について。

注文住宅だから、照明もこだわりたいところ。
むしろインテリアや部屋の雰囲気は
照明が決めると言ってもいいくらい大事なもの。

読書や書き物をする場所は十分に明るさを確保しつつも
くつろぐための場所では雰囲気をつくる、というように
用途に応じた照明計画が大切です。

照明イコール明るく照らすもの、と考えてしまうと
くつろぐ部屋では明るくしすぎて雰囲気がなくなってしまうので、
「明るく照らす」のではなく、「影をつくる」と考えると
非日常を演出するような照明計画になります。




谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」より

「われわれ東洋人は何でもない所に陰翳を生ぜしめて、美を創造するのである。」
「われわれの思索のしかたはとかくそう云う風であって、美は物体にあるのではなく、
物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える。」

夜は少し明かりを落としてみると、気づくことがあるかもしれません。