たかさごブログ

2023.11.7

高校の「グローバルスタディ演習」に講師として招かれました

東京・渋谷区にある富士見丘高校にて
世界の森林保護・森林認証について学ぶ「グローバルスタディ演習」に
当社設計部・小川が講師として招待いただき、授業に参加してきました。

富士見丘高校は、文部科学省より認定されているスーパーグローバルハイスクール校に認定されている中高一貫教育を提供する私立女子中学校・高等学校。

今回参加したのは、グローバルな課題SDGsについて考え、
これを解決するためのグループワークやプレゼンテーションを行っている
課題探究学習「グローバルスタディ演習」内の
マレーシアの森林資源を研究するチームの授業。

さいたま市とのマレーシア・クアラルンプール市の
ゼロカーボンシティ実現ためのプロジェクトでご一緒している
地球環境戦略研究機関の藤野純一上席研究員からご紹介いただき、
国内の建築会社の立場から、木材の地産地消の取り組みや
我々が建築現場で使う木材と世界の森林保護認証の関係性についてお伝えしました。



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森林認証について、改めて調べてみると、世界基準と日本国内基準の2種類があり
それぞれに特徴がある一方、基準が統一されていないために、
まだまだ広く浸透しているとは言えません。

マレーシアで見るとマングローブを始めとした天然の森林の減少や
製紙に使われる木材の違法伐採などの問題が深刻で、
その背景から森林認証制度・FSCが生まれてきました。

一方、日本国内で建築に使う木は、
人手不足・後継者不足などから、伐採・間伐ができずに
手が入らず山が荒れるなど、マレーシアとは違う問題があります。

「木を切らない環境保護」だけではなく、
「より正しく使うこと」が森林保護につながるという視点を、
建築会社としてお伝えしました。

他にも、「断熱」にフォーカスして環境とライフスタイルを研究している学生さんともお話することができました。

12月にはマレーシアのフィールドワークに行くという学生の皆さんと話をして、
我々も、いい刺激をいただきました!

学生の方々のフィールドワーク後も
世界の環境問題に対するアクションについての意見交換や
当社のモデルハウス見学など
交流を続けていきたいと思います。

参考)クアラルンプール市のゼロカーボンシティ実現ため
高気密・高断熱住宅の普及のプロジェクト・パトーナーに選ばれました。