家づくりマガジン

2019.12.11

本社

「耐震」について、改めて考えてみよう

「高砂建設の住まいは吹き抜け・大開口でも
耐震等級の最高レベル3を実現しています」

地震対策について、弊社ではこうお答えしています。



でも「耐震等級3」ってどれくらいなの?というところまで
ご質問いただくことは、あまり多くないようです。

◆「新耐震」「旧耐震」を知っておきましょう


現在、新築するときに基準となる「新耐震基準」が制定されたのが1981年。
新耐震基準の以前以後の大きな違いは、耐震基準の震度の大きさです。

旧耐震基準では、中地震に耐えられるように基準を設けていました。
しかし、昭和53年の宮城県沖地震の被害が想像以上に大きかったため、
耐震性を見直すことになりました。
新耐震基準は、震度6強~7程度の揺れでも倒壊しないような
構造基準として設定されています。

◆耐震性を決める4つのポイント
これに加え、構造計算を左右する評価に以下のものがあります。
少しマニアックですが、構造で重要なポイントは大きく4つあります
①「建物の重さ」。建物そのものや屋根が軽ければ軽いほど、建物が地震の揺れに対しての振幅が小さくなります。
一般に軽い木造のほうがコンクリート造より耐震性に優れています。
②「耐力壁」。これは、地震や風などで生じる横からの力に抵抗できる壁のことで、耐力壁が多ければ多いほど耐震性に優れていることになります。
③「耐力壁や耐震金物の配置場所」:多く入っていることより、バランスよく配置されていることが重要です。
④「床の耐震性能」。これを高めることで、建物の耐震性を高めることができます

◆数字が大きくなるほが強い 耐震等級
建物の強さを表す指標として、品確法の住宅性能表示での耐震等級があります。

耐震等級とは、品確法に基づく地震に対する建物の強さを表す等級です。
以下の通り、3段階で評価され、数字が大きくなるほど建物の耐震性能が高くなります。

・耐震等級1:「建築基準法」で定められた地震に耐えられる建物。
・耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の耐震性。学校の校舎や避難所と同レベル。
・耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の耐震性。警察署や病院と同レベル。

高砂建設が地域木材「西川材」耐震等級3を取得した最初の建設会社。
なかなかこの基準をクリアできなかったのは、その品質管理にありました。
構造材に「無垢材」を使用しているということは
一本一本品質が変わってくるということを示します。
切り分けた木材を乾燥させ、接着剤で組み合わせた集成材は
品質管理がしやすく、品質は一定で管理しやすい。
多くの会社では、集成材を構造に使っています。

しかし、木を接着するのに化学物質を使うことや
接着剤の劣化などの問題があり、
「健康」「長持ち」という高砂建設のポリシーに反します。

そこで、「無垢材」で「一定品質」を出す解決策として
一本一本に強度測定を行い、柱に印字し、
一定強度のあるヒノキだけを使う管理システムに行き着きました。

このシステムを確立し、つくばにある建築試験研究センターにて
耐震構造試験を行い、無事にパスしたことで
地域材でも地震に強い家を、一定の品質で
建てられることが証明されました。


余談ですが、実は、この試験日を見ていただくと「2011年3月11日」。
つまり、東日本大震災の日、まさに地震が起きる日の午前中に
この試験が行われていました。
あの日より、改めて耐震性の重要性を見直し
さらには日頃の心構えが大切であることを痛感しました。



もしものときの地震対策は「新耐震基準をクリアしていればよい」というスタンスではなく、
耐震等級や構造計算のチェックは必須。
もちろん、お住まいの地域の防災対策や、家族での決め事、
防災グッズの備蓄スペースなど、家づくりの時には
改めて防災について考えてみたいものです。

地震後も自宅も日常生活が継続できてこそ、ご家族を守る心の耐震住宅といえるのではないでしょうか?


※参考リンク
「万が一の為に、備えたい10の事」 (東京消防庁)


社団法人 くまもと型住宅生産者連合会
熊本地震を教訓に。「耐震等級3のススメ」



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