家づくりマガジン

2020.5.12

さいたま新都心

埋蔵文化財包蔵地・・・H様邸

↑試掘の立会当日の様子↑
こんにちは中山です。

埋蔵文化財包蔵地・・・
土器や貝塚、または住居跡などの文化財が
埋もれていることが周知されている土地のことを言います。
規模にかかわらず、工事の60日前までに教育委員会に届け出が必要になります。

基本的な考えとしては、
遺跡は地中に残しておきたいところなので、
家を建てた場合、基礎下の砕石面から30㎝以上を開けて
土器などが損傷しないよう工事を行う必要があります。

家の構造や地盤の状況によっては、杭が必要になることも考えられるので
その場合には、遺跡を取り出す作業が必要になってきます。
そうなると工事期間も予定よりも長くなることも考えられます。

なので工事に影響が出ないか、
できれば事前に見極めをしておきたいところです。

さて、今回任されたのはさいたま市緑区です。
このような場所で家を建てる場合、
費用や工期がどうなるのかとても不安になることが多いかと思います。

実際には「市で調査をしてみないとわかりません」というのが実情です。
しかし、こんな回答ではお客様の不安は解消できないですよね。

そこで、過去周辺で試掘が行われ、どんな遺跡がでて、その深さを調べ、
そこにはどんな構造体の家が建って、試掘から本掘までどの期間を要したか。
この位は調べておかないと想定できません。

調べたところ、周囲で遺跡が出た形跡や本掘した場所も見つかったので、
最悪のことを考え、本掘費用に伴う助成金の申請と可能時期も検討。

でもこれだけではダメなんです。
もうひとつ気になることがあります。
既に家がある場合と更地の場合とでは、
少し慎重度合いが違います。

万が一のことを考え、
遺跡を傷めないよう、解体は慎重に進めなくてはなりません。
既存の家の基礎の状態まで把握しておきたいところ。
解体時にコンクリート基礎を壊す際のことを考えれば
何となく想像できませんか。
深堀は禁物です。

H様の入居時期は決まっていました。
着工する時期が年度をまたいでしまうと
市の助成金の対応時期もズレてしまいうので工期は更に長くなります。
仮住まい費用ばかりでなく、生活面にも大きく影響してしまいます。

こんなことを予測しながら慎重に進めることが必要なんです。

そんなH様邸ですが、無事着工しました。
ちなみに、試掘の当日に立会し遺跡は見当たりませんでした。
今後が楽しみなところです。