家づくりマガジン

2021.8.24

新座・朝霞

家のつくりやうは夏をむねとすべし?

こんにちは、滝口です。

「家の作りやうは、夏をむねとすべし。~暑きころわろき住まいは、堪へがたきことなり」
(家の作り方は夏を中心に考えましょう。暑いとき、悪い住まいは耐えられない。)

つれづれなるままに、から始まる吉田兼好の徒然草の有名な一節ですね。



今も昔も、やはり夏の暑さや湿気のなかでいかに暮らしていくか、
が工夫のしどころだったようです。

空調などないその昔は、夏の暑さを家に入れることは、
単に暑いだけでなく、食べ物の劣化や水回りの衛生面など、命にも関わることだったので
特に工夫が必要だったのです。

軒を長く出して夏の日差しを遮り、軒下の冷えた空気を室内に取り入れ、
家の中の仕切りは襖や障子で開放できるようにしてその風が抜けるようにしたり、
庭には落葉樹を植えて夏の日差しを遮りつつ、
冬は落ち葉することで太陽光を取り入れられるようにしたり、
これらの工夫は先人の知恵として今も建築では有用なものです。



でも最近は日本も亜熱帯化し、それだけでは到底不十分になってしまいました。

窓を開ければ大量の湿気が部屋に入ってきますし、急なゲリラ豪雨もあります。
35℃を超える酷暑の日が続き、おまけに周辺の家の室外機の熱も入ってきます。
窓を開けて風を入れて快適に、とはいかなくなってしまったのです。

一方、冬。徒然草では「冬は、いかなるところにも住まる」
つまり、どんな所にでも住める。我慢すれば何とでもなる、という意味を多分に含んでいる、
忍耐強い先人だからこそのお言葉。

だから今は昔と違って暖房が効いて暖かいからいいかというと、そうはいかず、
暖かいリビングと寒い脱衣所やお風呂などの温度差で血圧の急激な変化が起き
それで命を落とされる方は、実は年間の交通事故の被害に遭われる方よりも多いのです。

だから今は、「家の作りやうは、夏も冬も旨とすべし」なのです。

そんな、より厳しさを増す日本の気候のなかで、
夏も冬も快適にする現代の知恵がソーラーサーキットの家です。

現代版徒然草なら
「家の作りやうは、ソーラーサーキットにすべし」