たかさごブログ

2022.4.20

Q LDKのインテリアコーディネートを成功させるコツは?

家づくりの疑問 何でも回答
「Q LDKのインテリアコーディネートを成功させるコツは?」

【ご質問】
家づくりのコーディネートで、どんなことに気をつけたほうがいいですか?
どこから手を付けるとスムーズですか?

【お答えします!】
今回はインテリアコーディネーターの福島がお答えします。

キッチンも、食事もくつろぎの空間も、いろいろな用途があるリビングと
ダイ二ングは統一感を出すのが意外と難しい場所ですね。

まずは、「こんなインテリアを目指したい」から
スタートしていただくとスムーズです。
落ち着いた、かわいらしい、北欧風、ヴィンテージ、ナチュラルなど、
まずはざっくりとテイストを決めていただくといいでしょう。

その上で、私の場合は、お住いの「顔」となるアングルで決めながら、
コーディネートをしていきます。

今回は、そのプロセスを新しい実例であるI様邸にもとづいてお話します

まず、I様邸の場合は、玄関から入ってすぐの
このアングルを「顔」にしようと決めました。

毎日、家に帰ってきたときに目にする角度で、
お客様のイメージする雰囲気を作り上げようと決めました

リビングをセンス良く見せるテクニックは?

I様邸は全体27坪あり、1階のリビングが17畳。
写真を見ていただくと分かる通り、大きな吹き抜けがあります。
すでに、生活する時には、キッチン前にダイニングテーブルをおいて
吹き抜けの下はワンちゃんのための広々スペース、という計画をお持ちでした。



そこで、「集中配灯」という、家具やインテリアの上にライトを
集中的に配灯して、スポットライトのように対象を照らす方法をご提案しました。

こうすると、部屋がスッキリするだけでなく、照らす必要がない壁や
エアコンなどが照らされることもなくなりますので
部屋の中の陰影ができ、落ち着いてまとまりのある印象になります。
キッチンの木の空間の印象を高まるためにも、集中配灯は良かったと思います。

たくさん色を使いすぎないことが、
まとまりのあるコーディネートのコツ


I様の奥様と話していたのは、「木」の質感を大切にすることと
洗練された雰囲気にすること。
フローリングはワンちゃんがいるご家族なので、
毛や傷などの汚れが目立たない「オーク」に決めました。

ただ、「オーク」は落ち着いた色である分、
野暮ったいような印象も与えます。
まるで昔からある実家にいるような感じです。

そこで、壁・キッチンや造作棚の裏側、扉では、
色を白・黒・グレーの3色に削ぎ落としました。
床の落ち着き、天井の木質、他はシャープな白とグレー。
欲張らずに色を使いすぎない、混ぜないことで洗練された雰囲気を作りました


キッチン天井の板も、少し出っ張らせることで
メインのアングルからみるとボリュームアップします

2階はシンプルに でも色は抑えて

2階に上がる階段にも手すりは木を使い、壁は白。

2階にある寝室への扉は あえてグレーにしています
(写真だと見えづらくてすいません)


入ったお部屋には、スーツなどをスチームで洗う
LG STYLERを入れるご予定だったので、きっちり収まるスペースを作り
カラーでの統一感も出しています。
写真だと、どこにあるの?という感じですね。
さすが、ぴったり入っています


水回りもシンプルかつスタイリッシュに。
それでいて、手洗い下に木を使ったり、
正面からみてバランスよく配色しています。


どんな家電や家具を使うのかもポイントです

最初に伺うのが、「新居でも使う家電は何ですか?」という質問です。
特に冷蔵庫。I様の場合、冷蔵庫はグレーなものを持ってくるとの話でした。
そして、キッチン後ろにある家電はすべて黒で統一する、と
お決めになっていました。
冷蔵庫は面が大きいので配色上でポイントになります。
また、後ろのブラックな家電を
際立たせるためには、後ろの壁紙はグレーにしました。

コーディネートするときに、ソファや食器棚など
写真を持ってきていただければ、それも参考にしていきます
どんな家電や家具を使うのかもポイントです


注文住宅を建てるときに、「あれもいい」「これもいい」となってしまって、
色数を削ぎ落とすことは、意外と勇気がいることです。
I様の奥様は、最初のイメージがしっかりできていたので
「もっと洗練するには?」とアイディアを出し合って
楽しいコーディネートができました。

当社ではインテリアコーディネーターが
照明計画も含めたトータルコーディネートをお手伝いさせていただきますので、
気軽にご相談くださいね。