たかさごブログ

2022.11.2

Q 家にかかわる数値 何を見たらいいの?

【よくあるご質問】
住み心地を重視した家づくりをしたいと思っていますが
会社をどう比べたらいいのかわかりません。
「自分たちの家が快適になるかどうか」を判断するための数値が
いくつもあって、違いを教えてください。

【お答えします!】
「家」に関わる数値はたくさんありますが、
重要な2つの数値があります

それは
①C値(シーチ)

②Ua値(ユーエイチ)


この2つの関係が、建てる家の暮らしやすさが判断しやすくなります。

C値=気密性能


これは家の中の隙間の大きさを表す数値です。
隙間のサイズ(cm2)÷延べ床面積(m2)=C値となります。
C値は、C値0.5とか0.09とか、小数点付きの数字で表されます。
数値の小さい方が気密性能が高いので、C値1.0よりC値0.5の方が隙間が小さい、
ということになります。

気密が良いことは、暮らしを快適にしてくれます。
 ①隙間風が抑えられ冷暖房の効率がアップする
 ②きちんと換気が出来る
 ③湿気をブロックし、壁の中や柱を護る
気密がない家は、どんなに断熱性能が高くても、またどんなに耐久性に気を使っても、
徐々にそれらが失われていくのです。

C値が落ちる理由は、家づくりのなかでできる穴です。
エアコン、コンセントなどが代表ですが、
それらの穴を気密テープでしっかり塞ぐことでC値は改善できます。
C値はいわば、施工の丁寧さなど、「腕」で決まります。

たかさごの家は、全て施工した後に気密測定していて、
C値0.5以下を目安としています。


UA値=断熱性能

UA値とは「外皮平均熱貫流率(ガイヒヘイキンネツカンリュウリツ)」のことで、
家の壁や基礎、天井、窓などからの熱の逃げやすさを表した数値です。

UA値は、0.87とか0.3とか、小数点付きの数字で表されます。
数値の小さい方が断熱性能が高く、UA値1.0よりUA値0.5の方が省エネに過ごせます。

国が定めた平成28年の省エネ基準は、愛知県ではUA値0.87以下。
ただしUA値0.87だとあまり「快適かつ省エネ」な暮らしにはなりません。
さらに義務ではないので、0.87でさえなかなか適合した新築が増えないのも事実です。

ちなみに、UA値が0.5の家は、UA値1.0の家と比べて
暖房に必要なエネルギーが半分で済みます。
理論値です。暮らし方や間取りによって冷暖房費は変化します。

断熱性能の評価 HEAT20 グレード
断熱性の評価基準として、近年「HEAT20(ヒート20)」が注目されています。
HEAT20はグレードに区別されており、それぞれに断熱基準が設けられています。


ちなみに、G3は新しい基準で、
HEAT20の中では最も厳しい基準が設けられています。
北海道基準のG2よりも高い断熱性能で、
ドイツのパッシブ住宅を目指した性能となっています。

断熱性能が高いと、
 ①外気の影響を受けづらくなる
 ②家の中の気温差が少なくなる
 ③冷暖房の効きが良くなり、必要な光熱費が抑えられる

気密性能の項目でお伝えした通り、断熱性能を長生きさせなければ快適で省エネな暮らしを続けることはできません。

断熱性能は断熱材の施工方法や素材など「工法」が大きく影響します。
UA値はあくまでも設計段階での理論的な数字なので、実際にその性能が何十年先も続くかどうかは、施工者や設計者の技術と知識にかかっています。

住まいの心地よさは断熱✕気密
そして、住まいの心地よさを求めるには
断熱性能が高く、外気からの影響がないことはもちろん、
気密性能により、隙間風がないことが必要となります。

それだけでなく、家中の空気を動かし
家中の温度を一定にするための「換気」においても
穴の空いたストローでは水が飲めないように
換気をしっかりと行うためには、気密性能が重要となります。

このように、C値・Ua値は住まいの環境を決める大きな要素ですので
建設会社を決める際に、その会社が標準としている値を聞いてみると
住んだあとの心地よさが比較できるようになります。

高砂建設の標準C値 Ua値はコチラ