施工実例

緑豊かな庭を背景に。”甲板のある家”

所沢市 F様邸

地域の風を読み冷房負荷を減らし、地域の日射を知り暖房負荷を減らす暮らし

敷地を見た時に冷暖房にあまり頼らずに暮らせるのではないかと考えた。敷地は旗竿状敷地となっており、道路面から3.5mほどの高台になっている。南側は住宅地となっているが、北側には畑が広がり、西側には農家の立派な屋敷林が残っていた。夏は日中南側からの吹き上げの風があり、朝方は北側からの吹きおろしの風が期待できた。そのため南北に大きな掃出し窓を1階2階に設置し、南北の風を最大限活かせるようにした。通風雨戸を活用しながら夜間通風を積極的に取り入れ、日中暖められた建物の冷却を行えるようにした。西側には屋敷林が残っており、この緑陰を取り込むよう西側に樹木を配し、掃出し窓を設けて緑陰の冷気を取り込めるようにした。樹木を植え、軒を大きく出し、すだれを掛け徹底的に日差しを入れないようにした。冬は高断熱・高気密住宅の家の性能に加えて、大きな開口から冬の日差しをいっぱい取り込めるようにした。ただ暮らすのではなく、アプローチを通るたびに季節を感じられたり、気持ちの良い日は家族みんなでバーベキューを楽しんだり、疲れた時には窓の外の景色を楽しんだり、昼間のお風呂で陽をいっぱい浴びながら入浴したり、寒い冬の夜には薪ストーブの火を家族みんなで囲んだりできる楽しいお家になった。